前々々回、僕は40代独身男性がセミリタイアにするのに必要な資産(貯金額)を3000万円としました。決めるのに必要な項目は下の6つです。
①現在の資産が生み出すお金(年間の利率):2.5%→前々々回
②セミリタイア後の収入:69歳まで毎年100万円→前々回
③年金額(何歳から年金受給できるのか含む):70歳から毎年120万円→前々回
④毎年の支出額:年間200万円→前回
⑤何歳まで生き残るのか
⑥インフレ率
前回までに④まで説明しました。
今回は⑤⑥について考えてみたいと思います。
僕はいったい何歳まで生きるのだろう
僕らはいったいどこに行くのだろうかと、何度も口に出してみたのはオザケンですが、僕らはいったい何歳まで生きるのだろうか、というのも何度も口に出してみたい問題です。
まぁでもそんなものわかんないですよね。5分後に死ぬかもしれないし、明日死ぬかもしれないし、あと80年くらい生きるのかもしれないし。
目安を考える上で参考になりそうなデータは日本人の平均余命と平均健康寿命です。
平均余命と平均健康寿命
平均余命っていうのは、
ある年齢の人が、あと何年生きられるかという期待値
になります。厚生労働省が発表してます(どれくらいの周期で発表するのか謎なのですが)。
平成28年簡易生命表(男) [52KB](PDFファイルが開きます)
平成28年のデータですが、左端の年齢40歳のところから、右端の平均余命をたどってみると、「41.80」の数字があります。つまり、平成28年の40歳は81.80歳まで平均して生きるということですね。
一方、健康寿命はどうなのでしょうか。
まず、健康寿命というのは、
「日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間」
らしいです。
これも厚生労働省が発表してます(ちょっと古いデータですけど)。
2 平均寿命と健康寿命をみる – 厚生労働省(PDFファイルが開きます)
なんと男性は70.42歳!短い!
思ったよりも健康寿命って短いんですね。健康に生きられるのってあと30年しかない。
(働いている場合じゃない!)
そして僕の残りの人生はどれくらいなのだろう
日本人の平均はわかりました。そして僕は考えます。
僕は80歳まで生きたいし、80歳で死にたいと。
現在の健康寿命は短いことがわかりましたが、数十年経てばもうちょっと長くなるでしょう。80歳くらいまで伸びるのではないでしょうか(根拠なし)。そして僕らは独身男性。責任もない代わりに、年老いて助けてくれる人もきっといません。自立的な生活ができなくなったら、それはもう死んでもいいのではないかと思います。
80歳。あと40年。サッカーワールドカップもオリンピックもあと10回。人生は知らないうちに折り返してますし、残された時間は短いのです。
(働いてる場合じゃない!)
最後にインフレ率
僕が物心ついてからいままで、インフレ状態になったことってないように思います。社会人なってからはデフレが続き(そして就職は苦労しましたが)、アベノミクスが始まって「デフレでない状態」になったのでしょうか。
どうであれ、40代はインフレを経験してない世代ではないかと思います。
これを見ると長い間デフレが続いていることがわかりますね。メディアは国の財政が破綻して円が暴落してインフレが起こるって不安を煽ることもありますが、インフレ率がこの先どうなるかなんて僕には難し過ぎてわかりません。
「インフレが起こっても資産の利率で吸収されるんでしょ」
これくらい楽観的に考えてます(そしてこの楽観的な態度が仇にならないことを祈ってます)。
ということで、インフレ率は0%です。
そして結論
逃げ切り計算機っていうのがあるんですね。
ここにこれまで決定した各項目を入力したいと思います。
まずは入力。
そして結果。
結果、80歳で649万円の資産が残り、89歳まで生き延びることができそうです。
ただし、40代のセミリタイア資金3,000万円は最低限の金額と思っています。
僕は資産額がじりじりと減っていくのを見ていられないだろうから、資産の年間利率2.5%とセミリタイア後の労働収入100万円で、年間支出額200万円を賄えるくらいまで資産をふやしてから仕事を辞めたい。
そう考えるとセミリタイア資金4,000万円になります。
さらに、万が一の備え、長生きリスクに対する備え(120歳まで生き残ったらどうしよう)、そんなことを考えてたら、あと数千万円はほしいところですよね。
セミリタイアに必要な資産は個々人によって異なります。セミリタイアに求められるのは心身ともに穏やかで健康的な日常を過ごせることです。
貧すれば鈍する。
どれくらいの資産があればセミリタイア後の生活を穏やかに過ごせるかを最優先に、資産額を計算するべきだと思います。