せっかくの格安SIMなので、あり得ないくらい安く使い倒したいですよね。
メインのスマホだと、通信速度とかを気にする必要あるかもしれませんが、2台目だったら
「とにかく安く!」
を基準に格安SIMを探すのもアリです。
ところで、当たり前のことですが高速通信できるデータ量が多いほど、月額利用料は高くなります。
つまり、うまいこと工夫して(スマホを使わないということではなく)高速通信するデータ量を抑える、もしくはゼロにすることができれば、月額利用料はかなり安くできます。
大手通信キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)に慣れている方は、高速通信を抑えるとかゼロにするとか信じられないと思いますが、格安SIMだとそれができるんです。
この記事では、
- とにかく安くスマホを使いたい!
- 安く使いたいけど、データ通信の快適さもそこそこ欲しい!
っていう方を対象に低速モードを使いこなせて料金を安くできる格安SIMとその料金を比較してみました。
まずは結果をざっと表にしておきます。大手格安SIM5社で比較しました。
低速プラン | 低速プラン 月額利用料 |
低速モード 切替 |
低速モードの 通信速度 |
バースト転送 | |
LINEモバイル | なし | – | なし | 200kbps | なし |
UQモバイル | なし | – | あり | 300kbps | あり |
DMMモバイル | あり | 440円 ★最安値 |
あり | 200kbps | あり |
イオンモバイル | なし | – | あり | 200kbps | あり |
楽天モバイル | あり | 525円 | あり | 200kbps | あり |
BIGLOBEモバイル | なし | – | なし | 200kbps | あり |
ワイモバイル | なし | – | なし | 128Kbps | なし |
日本には格安SIMが500社くらいあるので、全てを比較するのは無理なんですけど、この7社から選んでおけば間違いはないと思います。
低速モードで安く使い倒せるのはDMMモバイルと楽天モバイルですね。
まずは用語を説明しておきます。
ちょっと表の中の用語でよくわからなかったのがあると思います。まずは用語を説明しておきます。
低速プラン
格安SIMによっては低速プランがあります。
スマホの通常のプランって「3GBで月額1,480円」とかかと思いますが、これは
- 毎月の通信量3GBまで高速で通信しますよ。3GBまでならサクサク動きますよ。
- けど、通信量が3GBを超えちゃったら、低速で通信するので、ストレス溜まりますよ。
っていうプランですね。
で、この3GBの高速通信なんですけど、格安SIMは大手通信キャリアから回線をレンタルして営業してます。高速の通信回線はもちろんレンタル料が高いんですよね。その分、利用者の料金に跳ね返ってきます。
だったら始めっから高速通信なくせば安くできるじゃん!っていう発想で生まれたのが低速プランです。
大手通信キャリアには絶対にない、格安SIMならではのプランですよね。高速通信できないのがちょっとだけ不便ですが、低速プランだったら月額利用料がかなり抑えられます。
ちなみに、各社のプラン名に「低速」って入ってることはないです(イメージ悪いですからね)。「ベーシック」「ライト」という名前のプランで呼ばれることが多いみたいですね。
低速モード切替
これも大手通信キャリアにはないサービスです。
格安SIMではスマホにインストールしたアプリで高速通信と低速通信を切り替えることができます。
- 低速通信はデータ量にカウントされない。
- なので、低速通信で見ても問題ないサイト(ヤフーとかLINEとか)は低速通信で見て、データ量を節約する。
- 高速通信で見た方がストレス溜まらないサイト(Youtubeの動画とか)は高速通信で見る。
こういった工夫をして、データ量を抑えることが格安SIMでできてしまうんです。
低速モードへの切り替え方はとてもかんたんです。例えばイオンモバイルだと、こんな感じです。
基本的には専用アプリを呼び出して、高速or低速をタップするだけです。これはどこの格安SIMもほぼ同じです。
ただし、低速モードへの切り替えがない格安SIMもあります。LINEモバイル、BIGLOBEモバイル、ワイモバイルはいまのところ低速モードへの切り替えができません。
バースト転送
低速モードでもバースト転送に対応していると、体感的に遅く感じることは少なくなります。
どういうことかと言うと、バースト転送があると通信を始めた最初の一瞬だけ高速モードになるんです。
(正確に言うと、通信を始めた最初の数十キロバイトが高速モードになります)
- Aサイトを観る→最初の一瞬だけ高速モードになる。
- 次にBサイトを観る→最初の一瞬だけ高速モードになる。
- 次にTwitterをする→最初の一瞬だけ高速モードになる。
っていう具合に、通信を始める最初の一瞬だけ高速モードになります。
(この時の通信量はデータ量に加算されません)
最初のとっかかりだけ高速モードで通信できれば、ネットとかLINEとかTwitterは意外とストレス感じません。高速モードで通信した文面を読んでるうちに、続々と低速モードで通信した文面が送られてくるので、使ってて「遅いなぁ」っていうのを感じないんですよね。
ただ、動画は全然ダメです。バースト転送役に立ちません。
低速モードを使うなら、バースト転送があれば体感的な通信速度が全く変わってきます。
低速モードでできること。これをやるなら低速モードで十分。
基本的に低速モードに向いている通信は以下の2種類です。
- 文字が多めで、画像が少ないサイトの閲覧。ヤフーやグーグルで検索するくらいなら余裕です。LINEのメッセージ送受信も余裕です。
- 音声の通信。LINE通話なんかも余裕です。
逆に向いてないのは動画再生と画像の多いサイトやSNSです。
Youtubeは厳しいですし、TwitterやInstagramのライブ配信も快適には観れません。
ちょっと表にしておきます。
機能 | 低速モードでの体感 |
メール | 問題なし |
LINEメッセージ送受信 | 問題なし |
LINE通話 | 問題なし |
ネット閲覧 | Google検索は問題なし。 文字中心のサイトなら問題なし。 画像や動画、広告が多めのサイトはストレス溜まる。 |
Googleマップ | つらい…。道に迷ったときに低速モードだと焦る。 |
音楽ストリーミング | つらい。ストレス溜まる。 |
YouTube | つらい。ほとんど観れない。 |
動画配信・TwitterやInstagramのライブ配信 | つらい。ほとんど観れない。 |
DMMモバイルなら低速モードをうまく使って月額利用料を抑えられる。
- DMMモバイルなら低速プランあり。月額440円から利用可能(業界最安値)。
- 低速モード切替、バースト転送もあり。高速通信ありのプランでも、そんなにデータ量は必要ない。
低速モードを有効に使ってデータ量を抑えたいなら、DMMモバイルがおすすめです。
そもそも低速プランで契約してもよし、高速通信ありでデータ量抑えめで契約してもよしです。
まぁでもほんとに低速プラン・低速モードで日常生活に耐えられるかってちょっと心配ですよね。ここ一番でマップ使えなくなったり、大切な情報を最適なタイミングでネットから得られなかったりしたら、元も子もないですよ。
DMMモバイルならプラン変更は無料でできます。しかも全ての手続きはネットで完結するので、お手軽にできます。
低速モードだめ!やっぱだめ!ってなったらプラン変更して、高速通信できるデータ量を増やせばOKです。ちなみに、DMMモバイルの料金体系はこんな感じです。
ライトプランが低速プランですね。
上の表でも思いっきりアピールしてますけど、DMMモバイルの月額利用料は業界最安値の水準です。安く抑えたいならDMMモバイルですよ。
楽天モバイルも低速モードが強い。けれどもスーパーホーダイプランがもっと強い。
- 楽天モバイルなら低速プランあり。月額480円から利用可能。
- しかし本当に強いのはスーパーホーダイプラン。
楽天モバイルも低速モードに強い格安SIMです。月額480円から低速プランが使えますし、低速モード切り替えとバースト転送があるので、うまく使えばかなりデータ量を抑えられます。
ただ楽天モバイルが本当に強いのはスーパーホーダイプランです。
料金は1,480円からなんですけど、注目は低速モードでも1Mbps出るってところです。
1Mbpsの実力は↓をみてください。
これが1Mbpsの実力です。1Mbpsの方はふつーに観れてます。動画が停止することはないですね。
一方で、128kbpsの方は最後まで再生できずにエラーで停止してます。ちょっとこれは使い物ならないですね。
料金はそこそこしますが(といっても月額1,480円)、楽天モバイルのスーパーホーダイプランで契約して低速モードを使い倒すのが賢い格安SIMの使い方です。ここだっ!(出会い系で知り合った女子の自宅がわからない)ってところで高速通信ですね。
まとめ 料金を抑えたいなら低速通信を有効活用しましょう。
料金を抑えたいなら低速通信を有効活用して、高速通信のデータ量を少なめにしましょう。
データ量の相場は1GB300円くらいです。3GB少なくできたら、年間1万円の節約ですよ。1万円あれば高級焼肉いけますからね。
ただあまり低速通信にこだわり過ぎるのもどうかと思います。データ量ケチるっていうのもまたストレスですしね。
ちなみに、1GBと3GBで契約できる格安SIMを↓にまとめます。こちらもご参考に!
→【スマホ2台持ち向け】データ通信量1GBのおすすめ格安SIM一覧。
→【メインのスマホでもいける】データ量3GBのおすすめ格安SIM比較
データ量無制限も↓にまとめてます。こちらもご参考に。