格安SIMのシェアNo.1の楽天モバイル。楽天モバイルの格安SIMシェアは22.2%で圧倒的に首位です。
→MVNO利用率は10.1%に増加、楽天モバイルがシェア1位に
日本に約500社ある格安SIMのなかでNo.1ですから安心して使えそうですが、本当にそうでしょうか。
楽天モバイルにもメリットがあるし、もちろんデメリットもあります。
・データ量を気にせずスマホを使いたい。→低速回線なのに1Mbpsです。
・楽天をよく利用する。→月額利用料100円につき楽天ポイント1pt付与されます。
シェアNo.1だからといって、誰にとっても最適な格安SIMとは限りません。
使い方によってはLINEモバイルの方が向いているかもしれないし、UQモバイルの方がいいかもしれないですよね。
この記事ではこれから格安SIMを契約しようとしている方々に向けて、楽天モバイルのメリットとデメリットを明らかにし、他社と比較していきたいと思います。
楽天モバイルを使うメリット。
- 月額1,480円から10分電話かけ放題プランが利用可能。
- 月額利用料の100円につき、1ptの楽天ポイントが付与される。
- 低速回線なのに1Mbps。
- 余ったデータ量を翌月へ繰り越せる。
- 低速モードへアプリから切り替えできる。低速時にバースト転送あり。
- ドコモ、auのスマホならSIMロック解除不要。手続き超絶簡単。
料金についてはこの後に書きますね。ここでは大きなメリット(と思われている)3点について、メリットにならない場合もあるので書いておきたいと思います。
月額利用料の100円につき、1ptの楽天ポイントが付与される。
楽天をよく使う方なら大きなメリットになりそうですよね。
10分電話かけ放題のスーパーホーダイプランで最安値のプランが1,480円。毎月14pt楽天ポイントが付与されることになります。
で、これ隠れた大きなメリットなんですけど、楽天ポイントで楽天モバイルの月額料金を払うこともできます。
楽天ってしょっちゅう楽天ポイントばら撒いてますけど、うまくやっていけば夢のスマホ代毎月ゼロ円にすることも可能です。
- 楽天でアンケートに答えてポイントゲット。
- 楽天でくじ引きしてポイントゲット。
- 楽天でサンプル品申し込んでポイントゲット。
もちろん楽天で買い物してもポイントは貯まりますし、キャンペーンを常にやっているので、地道にやっていけば楽天ポイントはかなり貯まります。
知らないうちに楽天ポイント貯まってませんか?楽天モバイルで使えば、スマホ代無料になりますよ!
低速回線なのに1Mbps
まず1Mbpsの実力を感じて頂きたいのですが、↑の動画をご参照ください。
1Mbpsでもふつーに動画観れてますよね。
なるへそ
確かに楽天モバイル
通信速度低速時
約1Mbps
Twitter、ヤフー、LINE
特に遅いとも思わないし
YouTube見れる
そんなものなのねぇ
へぇー pic.twitter.com/p5UMDEnYWp— 阿部ちゃん@不動産鑑定士論文式受験生 (@toabe20022002) September 14, 2018
楽天モバイルのスーパーホーダイプランは低速モードでも最大1mbpsの通信速度です。冒頭の動画のとおり、低速モードでもそんなにストレス溜まらず利用できそうですよね。
低速モードへの切り替えはアプリから簡単にできますし、もちろん低速モードはデータ量に反映されません。低速モードを上手に使えば契約時のデータ量を落として、月額料金をグッと安くすることができます。
他社の低速モードは200kbpsか300kbpsが多く、1Mbpsは楽天モバイルだけです。これは相当使えます。
ドコモ、auのスマホはらSIMロック解除不要。ドコモ、auのスマホなら手続きは超簡単です。
楽天モバイルはドコモとauの回線を借りて営業しています。
なので、ドコモかauで購入したスマホなら、SIMロック解除なしでそのまま流用できます。
手続きは簡単。
- ネットから楽天モバイルに申し込む。
- ドコモかauで購入したスマホのSIMカードを楽天モバイルから送られてきたSIMカードに交換する。
- wifiを使ってAPN設定する。
これだけです。
SIMカードの交換は↓のとおり。
SIMカードはこんな感じで引き抜けます(クリップあれば引き抜けます)。
そしてこんな感じで差し込むます。これだけです。
APN設定は自宅か喫茶店のwifiを使って、楽天モバイルのサイトに接続してファイルをダウンロードするだけです。
SIMカードの交換からAPN設定まで、10分あれば終わります。
一方で、ソフトバンクで購入したスマホはちょっと手続きが面倒です。SIMロック解除が必要になります。
ソフトバンクで購入したスマホを格安SIMで使うなら、LINEモバイルがおすすめです。手続きは簡単ですし、通信速度も速く、そして安いです。
→使ってわかったLINEモバイルのメリット・デメリット 速度と料金は?
auで購入したスマホを格安SIMで使うなら、UQモバイルも実はおすすめです。こちらも手続きは簡単。通信速度は快速ですし、料金は楽天モバイルに負けてませんよ。比較対象に入れてみてください。
→【UQモバイルのメリット・デメリット】気になる速度と料金は?
楽天モバイルを使うデメリット。
- LINEのID検索が利用不可。ID検索から友達追加ができない。
- キャリアメールがない。メールを使うなら、Gmailなどのフリーメールが必要。
- スーパーホーダイプランなら2年目、3年目に月額料金が上がっていく。
- シェアプランがない。
1点目は格安SIM全般に言えることですが、LINEの年齢認証ができないため、LINEのID検索から友達追加ができません(自分のIDを検索してもらうこともできません)。
まぁでもこれは楽天モバイルに限った話ではありません。LINEのID検索から友達追加できるのは大手通信キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)とLINEモバイルだけです。
LINEのID検索からどうしても友達追加がしたい(出会い系とかで必要)!っていった場合にはLINEモバイルをおすすめします。
→使ってわかったLINEモバイルのメリット・デメリット 速度と料金は?
2点は楽天モバイルのデメリットではなく、格安SIMを使う上でのデメリットですね。これはちょっとどうしようもないです。
ちょっとずるいなぁと思うのが3点目です。楽天モバイルは2年目、もしくは3年目から月額料金が上がります。
なので、長く同じ格安SIMを使い続けたいっていう方なら、他の格安SIMの方が総額だとかなり安くなる場合が多いと思います。
料金を安く抑えたいなら、イオンモバイルかDMMモバイルです。どちらも月額料金が年々上がっていくといったことはありません(1年目から激安です)。
→イオンモバイルのメリットとデメリット。使って分かった注意点まとめ。
→料金だけじゃない!DMMモバイルのメリットとデメリットまとめ。
ちょっと表にします。1年目から3年目の料金を比較します。
1年目 | 2年目 | 3年目以降 | |
楽天モバイル (スーパーホーダイプランS) |
1,480円 | 1,480円 | 2,980円 |
イオンモバイル (音声2GB+10分かけ放題) |
2,230円 | 2,230円 | 2,230円 |
DMMモバイル (音声2GB+10分かけ放題) |
2,230円 | 2,230円 | 2,230円 |
3年目からイオンモバイル・DMMモバイルが逆転します。2年間だけ楽天モバイル使って、3年目からイオンモバイル・DMMモバイルに切り替えるのが賢い使い方ですね(最低利用期間にご注意を)。
さらに、イオンモバイルとDMMモバイルの両社ともに楽天モバイルにはないシェアプランがあります。
ざっくり言うと、シェアプランって家族でデータ量を分け合えるプランです。このプランに家族で入れば、劇的にスマホ代を安くできますよ。
→夫婦のスマホ代を3,000円以下に!シェア可能な格安SIM比較。
楽天モバイルの通信速度 ふつうです。
ここはちょっと表でやります。格安SIMは大手通信キャリアより通信速度が遅く、お昼と夕方は遅すぎて使い物にならないこともあります。通信速度は大切なポイントです。
一般的に、4Mbpsあればなにをやるにもストレスを感じることはないと言われてます。
(Mbpsは通信速度の単位です)
3Mbpsで高画質な動画の再生がちょっとストレスを感じる程度、1Mbpsを下回り始めると徐々に低画質な動画の再生や、画像の多いサイトを開くのにストレスが溜まってくる感じです。
まずは平日の平均値です。最も混雑するお昼時と夕方から夜にかけてをピックアップします。
格安SIM平均 | 楽天モバイル | |
12:00 | 1.83Mbps | 0.35Mbps |
12:15 | 0.70Mbps | 0.41Mbps |
12:30 | 0.55Mbps | 0.38Mbps |
12:45 | 0.85Mbps | 0.40Mbps |
~ | ||
17:30 | 2.31Mbps | 1.19Mbps |
18:30 | 1.36Mbps | 0.35Mbps |
19:30 | 2.58Mbps | 1.23Mbps |
20:30 | 3.28Mbps | 1.18Mbps |
21:30 | 4.17Mbps | 1.28Mbps |
格安SIM平均からすると遅く見えますが、平均を押し上げてるのはUQモバイルです。格安SIMとしては、楽天モバイルはふつうです。ちなみに、お昼時と夕方を除けば3Mbpsを超えています。
続いて休日(土日祝)の平均値です。
格安SIM平均 | 楽天モバイル | |
12:00 | 3.67Mbps | 0.31Mbps |
12:15 | 3.52Mbps | 0.33Mbps |
12:30 | 2.88Mbps | 0.33Mbps |
12:45 | 3.14Mbps | 0.32Mbps |
~ | ||
17:30 | 3.12Mbps | 1.22Mbps |
18:30 | 3.97Mbps | 0.34Mbps |
19:30 | 5.58Mbps | 1.30Mbps |
20:30 | 5.12Mbps | 1.13Mbps |
21:30 | 5.38Mbps | 1.21Mbps |
ちょっと遅いかも…。
で、ここにシェアNo.1の落とし穴があります。
通信回線は契約者がみんなで分け合って使うモノなんですけど、シェアNo.1ってことは使う人も多いっていうことです。
たくさんの人で通信回線を分け合えば、一人一人が使える回線は少なくなります。つまり、通信速度が遅くなっていくんですよね。
シェアの伸びに通信回線の増強が追いつけばいいんですけど、現時点どうなんだろうってちょっと思ってしまいます。
ちなみにですが、通信速度で選ぶなら、最強はUQモバイルです。UQモバイルは大手通信キャリア並みの速度です。auのスマホをお持ち出れば手続きも簡単なUQモバイルがおすすめです。
→【UQモバイルのメリット・デメリット】気になる速度と料金は?
LINEモバイルのソフトバンク回線も速いです。使っていてストレスを感じることはないと思います。ソフトバンクのスマホならLINEモバイルで。
→使ってわかったLINEモバイルのメリット・デメリット 速度と料金は?
楽天モバイルの利用料 スーパーホーダイプランは2年目・3年目に料金が上がる!
利用料は大きく初期費用と月額利用料に分かれます。
月額プランは組み合わせプランとスーパーホーダイプランの2種類があります。
初期費用は3,394円(税別)。ふつうです!
初期費用は以下のとおりです。
- 事務手数料 3,394円(税別)
ここは他社と大きな差はないです。
楽天モバイルの強さはここにあります。スーパーホーダイプラン。
- 10分かけ放題込み。
- 低速モードでも最大1Mpbs。
上の2点が大きな特色のスーパーホーダイプランです。
データ量別に4種類ありますが、低速モード1Mbpsをうまく使えば2GBのプランで十分だと思います。
2GBのプランで2年目まで月額1,480円、3年目以降は2,980円です。大手通信キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)と比べたら破格ですが、長く同じ格安SIMを使い続けたいなら、ちょっと高くなってしまうかもですね。
組み合わせプランもあります。10分かけ放題が不要なら組み合わせプランでもOK。
なんでもいいから安くスマホを持ちたい!っていう方なら、組み合わせプランがおすすめです。
料金は↑のとおり。スーパーホーダイプランと違って、2年目・3年目に料金が上がることもありません。
ちなみによくわかんないのが「ベーシックプラン」と「050データSIM」だと思います。
「ベーシックプラン」っていうのは、高速通信ができない低速通信だけのプランです。あんまりネットとかやらないなぁっていう方にはベーシックプランで十分かと。
ただし、ベーシックプランの低速通信は最大200kbpsです。スーパーホーダイプランと違って、1Mbpsは出ません。その点はご注意を!
「050データSIM」はIP電話です。データ通信を使って電話できるSIMのことを指します。
詳しくは↓に書いてますが、「050電話」をしたいならイオンモバイルの方がおすすめですよ。
→スマホ代自腹の営業必見!格安SIMの通話料を下げる3つの方法。
楽天モバイル利用者のナマの意見。気になる口コミは?
楽天モバイルの利用者は楽天モバイルをどう思ってるんでしょうか。
客観的な楽天モバイルに関する口コミは別記事にまとめてます。
こちらをご参考に!
まとめ 楽天モバイルのスーパーホーダイプランはそれでも魅力的。
楽天モバイルのスーパーホーダイプランはそれでも魅力的です。
低速回線で1mbpsは本当に捨てがたい。データ量気にせず通勤電車で喫茶店で公園で動画を観れるのってかなり魅力的じゃないでしょうか。
まぁでもauかソフトバンクで購入したスマホを格安SIMで使いたいっていう方には、LINEモバイルかUQモバイルをおすすめします。
ソフトバンクのスマホなら→LINEモバイル
UQモバイルのスマホなら→格安スマホは、安心のBIGLOBEモバイルで♪
どちらも通信速度が速く、日中や夕方でもストレス溜まることはきっとないはずです。
ドコモで購入したスマホを流用するなら楽天モバイルはアリです。繰り返しますが、スーパーホーダイプランはかなり使えます。
料金を抑えたいなら、イオンモバイルかDMMモバイルもいいかもですね。特に家族でスマホ代を激安にしたいなら両社のシェアプランがおすすめですよ。
ご参考になれば幸いです!