・海外旅行、海外出張が多い方。面倒な手続き無しで海外でも安くwifiが使えます。
初期工事が不要で手軽にネット接続環境が手に入る「限界突破WiFi」。
wifiサービスは様々な企業が展開してますが、「限界突破Wifi」は最後発組。なので、各社のいいとこ取りをしてます。
ところで、ちょっと前まで
- 初期工事が不要
- 月額料金安め
- 持ち運びが可能
なネット接続環境といえばWiMAXでした。「限界突破Wifi」はWiMAXではありません。まずは両者の違いをざっくり表にしてみます。
WiMAX | 限界突破WiFi | |
回線 | UQコミュニケーションズ(au系列)がWiMAX専用回線を提供 | au、ソフトバンク、docomoの回線を利用 |
通信速度 | 下り:1.2Gbps程度 上り:75Mbps5程度 |
下り:150Mbps程度 上り:10Mbps程度 |
通信制限 | あり(3日間で10GB。超過すれば通信速度が1Mpbsに) | なし |
料金 | 比較的高め | 比較的安め |
通信速度にこだわりがあるなら、WiMAXがおすすめです。ただし、WiMAXには
- 料金が若干高め。
- 通信制限あり
といったデメリットもあるんですよね。そのデメリットを補っているのが「限界突破Wifi」です。通信速度に大きなこだわりがない個人利用であれば、使い放題で料金安めな「限界突破WiFi」で十分かと思います。
この記事では「限界突破WiFi」をご紹介します。
「限界突破WiFi」の概要
「限界突破Wifi」なんて聞いたことない方が大半かと思いますが、まずはどんな企業が展開しているサービスなのか抑えておきます。
Wifiは無数の企業が展開しており、なかには経営大丈夫?と疑いたくなるような企業もあります。突然のサービス停止なんて困りますよね。
運営会社 | エックスモバイル株式会社 |
設立 | 2013年10月10日 |
資本金 | 17億8599万円 |
従業員数 | 21人 |
一般的には2013年設立だとそんな古い会社という印象は受けませんが、通信業界においては割と歴史がある方です。Wifiの他にも格安携帯のショップ展開をしていたり、従業員数は少なめですが、それなりの規模と実績がある企業です。
限界突破wifi が通勤時間帯や昼に接続が切れて困るわ。新しい端末を送り直してくれるとのこと。あと11月25日から30日でソフトウェアの更新をするとの事。それでもダメなら解約しよう。解約は無料にしてくれるとの事。wifi の信頼性はいまいちだけど、応対は丁寧で好感がもてる。さて25日からどえなるか
— タロ (@RUKqwJ4IZgDCWMx) November 15, 2019
こういった口コミもあります。丁寧なサポートは定評ありです。
「限界突破Wifi」の大きな特徴は以下の4点です。
- クラウドSIMを採用しているためトリプルキャリアに対応。通信エリアが広め。
- 通信制限なし。実質使い放題。
- 手続き無しで海外利用も可能。
- 初期費用ゼロ円。
トリプルキャリア対応なので通信エリアが広め。さらに、最適な回線を自動で選ぶクラウドSIMを採用しているので、面倒な回線切り替えを自分でやる必要はありません。
通信制限もなし。実質使い放題なので、YoutubeもNetflixもhulu等の動画配信サービスも通信容量を気にせず見れます。通信速度はWiMAXより劣りますが、動画を見る分には問題ないでしょう。
面倒な手続きが不要で海外での利用も可能です。料金は日割りで、海外で端末をONした日数だけ請求されます。
で、ここまではどこのWifiもほぼ同じです。「限界突破Wifi」独自の大きなメリットが、初期費用がゼロ円という点です。他社は初期費用3,000円が多いんですけど、「限界突破Wifi」はゼロ円。ちょっぴりお得です。
ただし、月額費用を含めた総額でみると、業界最安値水準とまではいかないんですよね。詳しくはこの後書いていきます。
「限界突破WiFi」の費用
まずは気になるコストから。
結果から言うと、
- 初期費用は無料だけど、業界最安値水準には届かない。
です。
初期費用と月額費用、そして解約するときに支払う解約違約金を同業他社、及びWiMAXと比較しながらみていきます。
同業他社は業界最安値水準の「Mugen Wifi」、WiMAXはこちらも業界最安値水準の「BroadWiMAX」と比較します。
初期費用
限界突破WiFi | Mugen Wifi | BroadWiMAX | |
事務手数料 | 0円! | 3,000円(税抜) | 3,000円(税抜) |
初期費用が「限界突破Wifi」の大きな特徴です。
一般的なWifiサービス、及びWiMAXは3,000円。「限界突破Wifi」はちょっとだけお得になっています。
月額費用
限界突破WiFi | Mugen Wifi | (ご参考)BroadWiMAX | |
月額費用 | 契約初月:3,500円の日割り 1ヶ月目以降:3,500円 |
契約初月:3,280円の日割り 1ヶ月目以降:3,280円 |
契約初月:2,726円の日割り 1~2ヶ月目:2,726円 3~24ヶ月目:3,411円 25ヶ月目以降:4,011円 |
月間データ容量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
支払方法 | クレジットカード | クレジットカード | クレジットカード 口座振替 |
契約期間 | 2年 | 2年 | 3年 |
月額料金は差が出ます。
ただ上の表だと差がよくわからないと思いますので、3年使い続ける想定で料金総額を比較してみます。
限界突破WiFi | Mugen Wifi | BroadWiMAX | |
初期費用 | 0円 | 3,000円 | 3,000円 |
月額料金合計 | 126,000円 | 118,080円 | 128,626円 |
総額 | 126,000円 | 121,080円 | 131,626円 |
というわけで料金で選ぶなら「Mugen Wifi」という結果になりました。実際のところ、「Mugen Wifi」はWifiサービスの中でも最安値中の最安値クラスです。強過ぎるんです。
解約違約金
解約までの契約期間 | 解約違約金 |
0~24ヶ月目 | 18,000円 |
25~28ヶ月目 | 0円(更新月) |
29ヶ月目~ | 5,000円 |
契約期間は2年。なので、25ヶ月目、49ヶ月目…というふうに契約更新月がやってきますが、契約更新月を逃して解約すると解約違約金が発生します。これはスマホと同じですね。
ちなみにですが、「限界突破Wifi」は契約更新月が3ヶ月間あります。初回契約時は25~28ヶ月目が契約更新月になります。
一方で、「限界突破Wifi」より料金が安い「Mugen Wifi」も契約期間は2年です。「Mugen Wifi」の解約違約金は以下のとおり。
解約までの契約期間 | 解約違約金 |
0~11ヶ月 | 9,000円 |
12ヶ月~24ヶ月 | 5,000円 |
25ヶ月~ | 無料! |
「Mugen Wifi」なら契約期間の2年を超えれば、いつ解約しても解約違約金は無料です。また、契約2年以内に解約したとしても、解約違約金は「限界突破Wifi」より安くなっています。
「限界突破WiFi」の取り扱い機種
選べる機種は1種類のみ。スペックは下記のとおりです。
jetfon P6 | |
通信速度 | 下り最大150Mbps 上り最大50Mbps |
連続通信 | 約15時間 |
重量 | 162g |
サイズ | 152.9×74.2×8.5mm |
同時接続台数 | 8台 |
見た目はこんな感じ。
スマホです。いわゆるスマホです。持ち運びには苦労しないでしょう。
ただし、こちらの「jetfon P6」という機種は他社ではあまり使われてません。まぁこんなニュースもあるようなので、実績はあるとは思いますが…。
→文部科学大臣賞受賞のeラーニングシステムにクラウドSIM搭載スマートフォン「jetfon P6」採用
しかし、同時接続台数8台は他社にないメリットです。他社のWifiルーターは5台までが多く、大家族で使う分には「限界突破Wifi」アリです。
SNSから拾った「限界突破Wifi」の口コミ(主に通信速度)
さて。ここで客観的な評価です。SNSから通信速度に関する口コミを集めてみました。
まずは良い口コミから。
限界突破WiFi開通した🤗#限界突破WiFi pic.twitter.com/8FHK2kJFqa
— たくみ (@takumi233) October 12, 2019
最近は下り25〜30Mbps、上り10〜15Mbpsで安定しています。
速度自体はそこまで速くないですがPing値も低いので概ね満足しています。
あとは、これからのアップデートに期待ですね。#限界突破WiFi pic.twitter.com/XV69oUVoVL— アヤト (@jewel_seven) December 14, 2019
限界突破Wi-Fi、新宿のちょっとハズレのビルでの速度。
こんなもんか。#限界突破WiFi pic.twitter.com/tX54Fbl2Wp— はるなす課長🌸課長まつり参加中ワーママ🍒幼児教育🍎Web系会社員 (@b_nasu_tokyo) November 18, 2019
悪くないです。これくらいの通信速度なら十分使えます。
一方で、こんな口コミもあります。
今日のお昼は落ちたなあ。 まあ、十分使えるんだけどな 😁ソフトバンク回線でした。 #限界突破wifi pic.twitter.com/UU8fUXnLD9
— てるまっくす! (@terumax1971) November 19, 2019
おはようございます(^-^)
限界突破WiFi使ってます。
アップデートで速度改善されてるはずなのに遅くないですか? pic.twitter.com/w8eUpr7Isw
— 塩豆大福 (@DaifukuShiomame) November 30, 2019
2回目のテスト
こんなに低速なの?限界突破wifiさん?捨てるよ!! pic.twitter.com/CDJ1Ul6es6— ベラロナ (@zabi46491) November 30, 2019
通信速度が遅いといった口コミがちらほらと見られました。
Wifiの通信速度は利用する地域や時間帯によって大きく左右されます。まぁたまたま遅い地域だった、たまたま遅い時間帯だったということは十分考えられますが…。
「限界突破WiFi」の通信制限
「限界突破Wifi」に通信制限はありません。使い放題です。いくら使っても速度制限を課せられることはありません。
まぁこれはライバル企業も同じ。「Mugen Wifi」も同じく使い放題です。
ちなみにですが、WiMAXは通信制限があります。
使い放題プランの通信制限 | 直近3日間で「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信量合計が10GB以上となった場合、「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信速度を翌日に1Mbpsに制限。 制限時間帯:18時頃から翌日2時頃まで |
WiMAXは短期間で使い過ぎると通信制限が課せられます。ここはどのWiMAX業者も同じ。使い放題のプランだと、
・3日間合計で10GBを超えると18時~翌2時まで最大1Mbpsに速度制限される。
となるので、この点はWiMAXのデメリットですよね。
「限界突破WiFi」のメリット
「限界突破Wifi」のメリットとして以下の4点をあげておきます。
- 通信制限なしで使い放題。
- トリプルキャリア対応。自動で空いている回線に切り替え。
- 面倒な手続き不要で海外利用での利用が可能。
- 初期費用ゼロ円。
しかし、1~3は「限界突破Wifi」独自のメリットではありません。ライバル企業も同じメリットがあります。4が「限界突破Wifi」独自のメリットになります。
しかし、繰り返しますが初期費用ゼロ円であってもトータルで考えると業界最安値水準ではありません。これが全てです。
①通信制限なし。使い放題。
この点は既に書きました。
詳細は割愛しますが、自宅と自宅外のネット接続を「限界突破Wifi」に一本化できれば、いま使っているスマホの料金を下げることができます(ギガ数を減らす)。例えば、LINEモバイルの3GBプラン(通信あり)を契約すれば、月額の通信料金を
LINEモバイル1,690円 + 限界突破Wifi3,500円 = 5,190円
にすることができます。3GBじゃ足りない方も多いかと思いますが、「限界突破Wifi」の端末を持ち歩けば、LINEモバイルのギガ数を消費せずにネット接続できます。
スマホの3大キャリアだと月額料金が1万円を超えることもありますよね。格安スマホとWifiレンタル業者をうまく使えば、半額にすることも可能です。
②トリプルキャリアの回線が利用可能
この点もメリットでしょう。
最も速い回線を自動で選んで接続します。都心で使われている方なら経験ありかと思いますけど、お昼休み中のキャリア回線って遅くなることがありますよね。なぜか自分だけ接続できないで、となりの人はスイスイとネット使ってることってありません?
それは使っているキャリアの違いです。「限界突破Wifi」なら常に最適な回線を自動で選択するので、となりの人に負けるといったことはないです(おそらく)。
それと、通信障害に強いのも大きなメリットでしょう。
ちょっと前にソフトバンクが通信障害起こして大変なことになりましたが、「限界突破Wifi」ならソフトバンクがダメならauかドコモへ自動で切り替え。コンサートのチケットをネットで購入したんだけど、通信障害でネットに接続できず入場できなかった!なんてことはなくなります。
③面倒な手続き無しで海外でも利用可能。
海外旅行や海外出張に行かれる方はメリットになります。
海外に行くときだけWifi契約されている方も多いかと思いますが、「限界突破Wifi」なら面倒な手続き無しで海外でも利用可能になります。
料金は1日380円(300MB/1日)から。使う国によって細かく料金は決められています。料金は日割りで、現地で電源をONにした日数だけ請求されます。
ただ、利用料金が最安値水準かというと、これもちょっと…。参考までに「クラウドWifi」、「Mugen Wifi」と1日1GB利用する前提で料金比較してみます。
限界突破Wifi | クラウドWifi | Mugen Wifi | |
アメリカ | 1,480円/1日 | 1,050円/1日 | 1,200円/1日 |
ベトナム | 1,880円/1日 | 700円/1日 | 1,200円/1日 |
台湾 | 1,880円/1日 | 750円/1日 | 1,200円/1日 |
イギリス | 1,480円/1日 | 750円/1日 | 1,200円/1日 |
「限界突破Wifi」が高めですね…。
④初期費用が無料!
ありそうでなかったのが初期費用が無料のWifiサービスです。
事務手数料として初期費用3,000円が業界標準なところ、「限界突破Wifi」は文字通り限界突破しました。ゼロ円です。
しかし、初期費用の他に限界突破したのかというと、それはちょっと…。
「限界突破WiFi」のデメリット。契約前の注意点。
契約前の注意点もあります。
とはいえ、気をつけていればそんなに大きなデメリットはありません。
①口座振替で料金支払いができない。
何らかの理由でクレジットカードを持っていない方は、「限界突破Wifi」は選択肢になり得ません。口座振替で料金支払いが可能なWifiを探しましょう。
料金は最安値水準ではないものの、「どんなときもWifi」なら口座振替で料金支払いが可能です。
②端末がレンタル型
まぁ大切に使っていれば何の問題もないんですけどね。
- 利用中に壊してしまった。
- 解約時、期限までに返却できなかった。
こんなときは別途費用を請求されることがあります。怖いですよね。ちなみにですが、端末の盗難・紛失・故障が発生した場合は18,000円支払う必要があります。
まあでもこの点は「限界突破Wifi」特有のデメリットではありません。他社のWifiサービスでも同じような制約を設けています。Wifiサービスを利用する上では避けて通れないデメリットです。
「限界突破WiFi」まとめ
初期費用がゼロ円ですが、トータルでみると料金総額はそこまで安くはありません。「限界突破Wifi」を検討されている方は、「クラウドWifi」もしくは「Mugen Wifi」と比較をしておいた方がよいかと思います。
- 2年間は使い続けることが決まってるなら「Mugen Wifi」
- 2年以内に解約することが決まっているなら「クラウドWifi」
- いつまで使うかわからない場合はひとまず「Mugen Wifi」
- 頻繁に海外利用するなら「クラウドWifi」
こういった決め方はアリです。