親の生命保険を見直しましょう。きっと払い過ぎてます。

「えっ!まだ毎月生命保険に保険料払ってんの?」

僕たち40代独身男性の両親はご存命ならば定年を迎えた70歳前後ですよね。80歳に近づくご両親がいらっしゃる方も多いのではと思います。

そのご両親が現役時代を過ごしていた高度成長期。高度成長期を金融面で支えてたのは僕たちの両親が銀行に蓄えていた貯金と、生命保険会社に支払っていた保険料です。

当時はいまみたいな低金利ではないので、銀行や生命保険が両親のお金を増やしていてくれていた時代です。なので、両親世代は銀行を信頼しているし、生命保険に入っているのが当たり前っていう考え方を持ってます。

それは70歳を過ぎたいまも変わってません。

僕の母親はいまさら掛け捨ての定期保険に入ってます。母親が亡くなっても経済面で困ることはないので、

「毎月保険料払うくらいだったら、そのお金で美味しいものでも食べたら?」

って言ってみるんですけど、

「生命保険に入ってれば、なにかあっても安心だからね」

の一点張りで全く解約する様子がないんですよね。

まぁ毎月の保険料は3,000円くらいだからいいかとあきらめてますけど、ほんとはそのお金で残りの人生を楽しんでもらいたい。子供に何か遺したいという気持ちがあるのかもしれませんが、もったいないなぁと思いながら見守ってます。

定期保険に入っているなら、解約を含めた見直しを検討しましょう。

これが僕の母親のパターンですね。

定期保険っていうのはいわゆる掛け捨ての生命保険です。貯蓄性はありません。お金はないけど、一家の大黒柱が亡くなったら困る若い子育て世代に向けた安く入れる生命保険です。

一般的に、子育てが終わった夫婦に定期保険は不要です。

  • 亡くなっても経済的に困る人がいない。
  • 葬式代くらいなら貯金から払える。

こういう状況なら定期保険は不要だと思います。解約を含めた見直しを検討しましょう。

ただし、こんなときは払い続けていいと思います。

  • 夫(僕らの父親)が亡くなると、妻(僕らの母親)が経済的に困る。
  • 相続税対策。

相続税対策についてはこのあと書きます。

貯金で医療費を払えないなら医療保険・がん保険は必要です。

日本はいい国なんです。

  • 70歳から74歳の医療費自己負担額は2割。
  • 75歳以上の医療費自己負担額は1割。

僕ら現役世代の自己負担額は3割。70歳以上になると僕たちより、1割から2割安く医療を受けられます。
(現役並みに所得がある70歳以上は3割負担になります)

さらに高額医療費制度があります。

厚生労働省 高額療養費制度を利用される皆さまへ

制度がちょっとだけ複雑なんですけど、毎月自己負担で支払う医療費の上限が決められてます。

ただし、これは医療費の上限額。入院するとなったら医療費の他にもこんな費用が必要です。

  • 差額ベッド代(個室代)
  • 交通費
  • 入院中の生活雑貨
  • 公的保険では対象外の医療技術、薬、器具

生命保険文化センターの調査によると、入院費の自己負担額平均は1日19,835円だそうです。

高齢者になると入院も長引きます。65歳以上の平均が41.7日、75歳以上の平均が47.6日です。

医療費を貯金で払いきれないなら、医療保険・がん保険は継続したほうがよいでしょう。

バブル時代に契約した貯蓄性のあるお宝保険は絶対に継続です。

お宝保険というのは、バブル期の予定利率が高い時代に契約した養老保険です。

バブル期当時は予定利率6%とか、いまから考えると信じられない利息つくんですよ。

生命保険会社にとっては逆ザヤの元凶ですので、全力で解約させにきます。

「こっちの方がお得ですよー」

とかいって、別の保険への転換を勧めてきますが、絶対に断りましょう。

生命保険会社の得は私たちの損です。生命保険会社が勧めてくるものにロクなものはありません。

養老保険は満期30年とかなので、バブル期に契約したとしたら、そろそろ満期を迎えるころですね。絶対に死守しましょう。

生命保険は相続税対策に使えます。保険料の払い込みが終わった終身保険はそのままキープで!

お金持ちのご両親なら、以下の2つの理由から生命保険は相続税対策に使えます。

  • 相続財産から保険料を支払うことで、相続税の対象となる資産を減らせる。
  • 基礎控除とは別枠で、「500万円×相続人の数」が非課税になる。

ちょっと例にしてみます。

例)資産8,000万円、相続人が妻、子2人の合計3人

基礎控除額:3,000万円+600万円×3人=4,800万円
課税対象額:8,000万円ー4,800万円=3,200万円
相続税:3,200万円×20%=640万円(相続税の税率は20%)

例)資産5,000万円 死亡保険金3,000万円 相続人が妻、子2人の合計3人

基礎控除額:3,000万円+600万円×3人+500万円×3人=6,300万円
課税対象額:8,000万円ー6,300万円=1,700万円
相続税:1,700万円×20%=340万円(相続税の税率は20%)

生命保険を使えば、相続税が280万円安くなります。

賢く生命保険を使いましょう。

ちなみに、ここらへんはこの後に書く保険ショップのフィナンシャルプランナーがプロフェッショナルです。彼らは生命保険を利用した税金対策のプロです。

資産がそれなりにある(相続税の基礎控除を超える程度)ご両親なら一度相談したほうが絶対に良いです。

まとめ 一度プロに相談を!

ご両親がまだ自分のことを自分で判断できるうちに、一度プロへ相談してみましょう。

繰り返しますが、絶対に相談してはいけないのが、銀行と生命保険会社です。彼らの得は僕たちの損だということをしっかり覚えておきましょう。

おすすめは保険ショップです。最近は競争が熾烈で、商品券がもらえたり、自宅まで訪問してくれたり、会社様々な特色を打ち出してきてます。

そんな中、僕がおすすめする保険ショップはこの2社です。共通なのは十分時間を取って相談に乗ってくれること。そして相談は無料であること。

相談したら保険に絶対入らなければいけないってこともないし、タダなんだから軽い気持ちで行っていいと思います。

保険見直しラボ

30社以上の保険会社を取り扱う保険見直しラボです。訪問型なので、自宅や会社や最寄駅まで来てくれます。

僕の友人何人かが相談したことがありますが、営業されるわけではなく、親身に話を聞いてくれたとのこと。30社の生命保険をいっしょに比較し、結果的に毎月の保険料は5,000円程度安くなったそうです。

たくさんある保険を一人で選ぶの?【保険見直しラボ】



保険田マイケル

名前の由来はわかりませんが、MDRTという資格を持つ世界67か国のTOP6%のフィナンシャルプランナーを紹介してくれるサービスです。利用者に専属のフィナンシャルプランナーが就くイメージですね。

僕の友人が紹介されたフィナンシャルプランナーは30代後半男性で、いかにも「できる男」だったそうです(雰囲気は竹野内豊)。見た目だけでなく、幅広い保険の知識があり、現在から子供が成人し、自分が定年を迎えるまでのライフプランが描けたということでした。

世界67カ国TOP6%の 金融・保険の専門家『保険田マイケル』



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