「FUJI Wifi」のメリットとデメリット。契約前の注意点。

FUJI Wifiはこんな人におすすめ
・データ量を気にせずネット接続を楽しみたい方。使い放題のサービスです。
・海外旅行、海外出張が多い方。面倒な手続き無しで海外でもwifiが使えます。
・利用期間が決まっていない方。いつ解約しても解約違約金ゼロ円です。

初期工事が不要で手軽にネット接続環境が手に入る「FUJI Wifi」。

ネット接続を提供する企業としては「FUJI Wifi」は割と老舗です。新しい通信技術が誕生すると、その技術の提供業者に必ず「FUJI Wifi」の名前があります。Wifi提供業者にしては珍しく、WiMAXも提供しているのが「FUJI Wifi」ですね。信頼できる企業だと思います。

ところで、ちょっと前まで

  • 初期工事が不要
  • 月額料金安め
  • 持ち運びが可能

なネット接続環境といえばWiMAXでした。「FUJI Wifi」はWiMAXではありません。まずは両者の違いをざっくり表にしてみます。

WiMAX FUJI Wifi
回線 UQコミュニケーションズ(au系列)がWiMAX専用回線を提供 au、ソフトバンク、docomoの回線を利用
通信速度 下り:1.2Gbps程度
上り:75Mbps5程度
下り:150Mbps程度
上り:10Mbps程度
通信制限 あり(3日間で10GB。超過すれば通信速度が1Mpbsに) なし
料金 比較的高め 比較的安め

通信速度にこだわりがあるなら、WiMAXがおすすめです。とにかく速いのがWiMAX。ただし、WiMAXには

  • 料金が若干高め。
  • 通信制限あり

といったデメリットもあるんですよね。そのデメリットを補っているのが「FUJI Wifi」です。

個人的な意見ですが、家庭で利用するのであれば「FUJI Wifi」で十分だと思います。通信速度はWiMAXに劣りますが、Youtubeといった動画配信サービスやゲームも問題なく使えますし、使い放題なんでデータ量気にする必要なしっていう精神的負担から解放されることも大きいかと。

また、表には書いてませんが「FUJI Wifi」はいつ解約しても解約違約金ゼロ円なんです。

ネット接続環境なんて日々進化しているので、「あっちの方が速そうだなぁ。あっちに替えたいなぁ」って思うことがよくありますよね。そんなときにブレーキをかけるのが解約違約金。WiMAXは悪名高い”2年縛り”があるので、更新月を逃すとけっこうな金額の解約違約金が請求されます…。

この記事では「FUJI Wifi」をご紹介します。

【FUJIWifi】

「FUJI Wifi」の概要

とはいえ、「FUJI Wifi」なんて聞いたことない方が大半かと思います。まずはどんな企業が展開しているサービスなのか知っておきましょう。

Wifiは無数の企業が展開しており、なかには経営大丈夫?と疑いたくなるような企業もあります。突然のサービス停止なんて困りますよね。

運営会社 株式会社レグルス
設立 2010年9月
資本金 30,000,000円
事業内容 人材総合サービス事業

元々は人材派遣業者としてスタートしてますが、通信事業にも参入。会社規模はそこまで大きくありませんが、通信事業においても定評がある会社です。

「FUJI Wifi」の大きな特徴は以下の4点です。

  • クラウドSIMを採用しているためトリプルキャリアに対応。通信エリアが広め。
  • 通信制限なし。実質使い放題。
  • 手続き無しで海外利用も可能。
  • 契約期間の定めなし。いつ解約しても解約違約金ゼロ円。

トリプルキャリア対応なので通信エリアが広め。さらに、最適な回線を自動で選ぶクラウドSIMを採用しているので、面倒な回線切り替えを自分でやる必要はありません。

通信制限もなし。実質使い放題なので、YoutubeもNetflixもhulu等の動画配信サービスも通信容量を気にせず見れます。通信速度はWiMAXより劣りますが、動画を見る分には問題ないでしょう。

面倒な手続きが不要で海外での利用も可能です。料金は日割りで、海外で端末をONした日数だけ請求されます。

で、ここまではどこのWifiもほぼ同じです。「FUJI Wif」独自の大きなメリットが、いつ解約しても解約違約金ゼロ円という点です。

同じようなwifiサービスに「どんなときもWifi」がありますが、「どんなときもWifi」は契約期間が2年。スマホと同じく更新月を逃すと解約違約金(9,500円~19,000円)が徴収されます。それに対し、「FUJI Wifi」はいつ解約しても解約違約金ゼロ円。これは大きなメリットです。

【FUJIWifi】

「FUJI Wifi」の初期費用、月額料金、解約違約金

まずは気になるコストから。

結果から言うと、

  • 業界最安値水準とは言えない。

です。厳しい評価ですが、「Mugen Wifi」もしくは「クラウドWifi」との比較は必須です。コスト面では両者に「FUJI Wifi」は劣ります。

ここでは初期費用と月額費用、そして解約するときに支払う解約違約金を、同業他社で業界最安値水準の「Mugen Wifi」、及びWiMAXで業界最安値水準の「BroadWiMAX」と比較しながら見ていきます。

初期費用

FUJI Wifi Mugen Wifi (ご参考)BroadWiMAX
事務手数料 3,000円(税抜) 3,000円(税抜) 3,000円(税抜)

初期費用はどこも同じですね。

ここは差別化できてません。

月額費用

FUJI Wifi Mugen Wifi (ご参考)BroadWiMAX
月額費用 契約初月:3,980円の日割り
1ヶ月目以降:3,980円
契約初月:3,280円の日割り
1ヶ月目以降:3,280円
契約初月:2,726円の日割り
1~2ヶ月目:2,726円
3~24ヶ月目:3,411円
25ヶ月目以降:4,011円
月額データ容量 無制限 無制限 無制限
支払方法 クレジットカード
コンビニ払い
クレジットカード
口座振替
クレジットカード
口座振替
契約期間 なし 2年 3年

※「FUJI Wifi」は使い放題プランの月額料金です。

この表だと「Mugen Wifi」の方が圧倒的に安く見えますが、「FUJI Wifi」は12ヶ月まとめ払いをすると年間6,000円割引。12ヶ月まとめ払いで3年使い続ける想定で料金総額を比較してみるとこうなります。

FUJI Wifi Mugen Wifi BroadWiMAX
初期費用 3,000円 3,000円 3,000円
月額料金合計 121,680円 118,080円 128,626円
総額 125,280円 121,080円 131,626円

というわけで料金で選ぶなら「Mugen Wifi」という結果になりました。

正直なところ、「Mugen Wifi」は強過ぎるんです。コストで選ぶなら、現状「Mugen Wifi」が最有力の選択肢になります。

ちなみにですが、少しでもコストを抑えたい方は、「FUJI Wifi」なら容量を絞って月額料金を下げることができます。

月100ギガ クラウドプラン:2,980円
月50ギガプラン:2,480円
月25ギガプラン:1,980円

月50ギガプラン、月25ギガプランはトリプルキャリア対応ではありません(ソフトバンク回線を利用)。海外利用もできないので、選択肢にはならないかなぁという印象です。

解約違約金

契約期間がないので、解約返戻金は常に0円。いつ解約しても解約違約金を徴収されないのは気分的に楽ですよね。

これが他社だと契約期間2年もしくは3年が多いんです。なので、25ヶ月目、49ヶ月目…というふうに契約更新月がやってきますが、契約更新月を逃して解約すると解約違約金が発生します。これはスマホと同じですね。

ここでも「Mugen Wifi」と比較してみます。「Mugen Wifi」の解約違約金は下表のとおりです。

解約までの契約期間 解約違約金
0~11ヶ月 9,000円
12ヶ月~24ヶ月 5,000円
25ヶ月~ 無料!

契約から2年を過ぎるまで、解約違約金が徴収されます。

「Mugen Wifi」は月額料金だけ見れば業界最安値水準です。しかし、2年以内に解約するのであれば、解約違約金が徴収されるため、「FUJI Wifi」の方が安くなります。

しかし、「FUJI Wifi」と同じく、いつ解約しても解約違約金ゼロ円のWifiがあるんです。それは「クラウドWifi」。

そして月額料金が安いのは「FUJI Wifi」ではなく、「クラウドWifi」なんです。

FUJI Wifi クラウドWifi
月額費用 契約初月:3,480円の日割り
1ヶ月目以降:3,480円
※12ヶ月まとめ払いの金額。
契約初月:3,380円の日割り
1ヶ月目以降:3,380円
月額データ容量 無制限 無制限
支払方法 クレジットカード
コンビニ払い
クレジットカード
契約期間 なし なし

これが結果です…。

繰り返しますが、「FUJI Wifi」を検討されている方は「Mugen Wifi」、「クラウドWifi」との比較は必須です。

【FUJIWifi】

「FUJI Wifi」の取り扱い機種

Wifiを使うにはルーターが必要です。「FUJI Wifi」は申し込みをするとWifiルーターが送られてきます。WifiルーターをスイッチONするだけで、簡単にネット接続できるようになります。

そのWifiルーターなんですが、選べる機種は「GlocalMe G3」という1種類のみ。スペックは下記のとおりです。

GlocalMe G3
通信速度 下り最大150Mbps上り最大50Mbps
連続通信 約15時間
重量 240g
サイズ 65mm × 126.5mm × 19mm
同時接続台数 5台まで

スペック的には問題なしです。

見た目はこんな感じ。

手のひらサイズです。スマホと同じくらい。

これくらいのサイズだとどこにでも持っていけますよね。ということは、スマホといっしょに持ち運び可能。つまり、スマホの通信容量を見直す(ギガ数を減らす)ことで、スマホの通信料金を下げることも可能です。

例えば、LINEモバイルの最安値プラン(通話あり+データ容量3GB)のプランなら月額1,690円。3GBで不足する分は「FUJI Wifi」で補えば、月額の通信料金を

LINEモバイル1,690円 + FUJI Wifi3,480円 = 5,170円

に抑えられます。自宅のネットとスマホ合わせて5,170円。3大通信キャリアだと毎月のスマホ代が1万円を超えることもありますけど、その半額でいつでもどこでもネット使い放題は魅力的ですよね。

SNSから拾った「FUJI Wifi」の口コミ(主に通信速度)

ここで客観的なご意見を。「FUJI Wifi」の口コミをSNSから探してみました。

まずは良い口コミから。

通信速度は問題なしというご意見です。しかし、多く見られたのがWifiルーター(GlocalMe G3)がでかいというご意見。

大きさがよくわかるのがこちら。トレーニングしながら使えるくらいです。そこまで問題はなさそうですね。

続いてイマイチな口コミです。

通信速度は満足と不満足がはっきり分かれました。

通信速度は利用する地域や時間帯によって影響を受けるので、試してみないとわからないこともありますよね。そうなると「いつ解約しても解約違約金ゼロ円」が効いてきます。不満足なら解約違約金ゼロ円で即解約可能です。

「FUJI Wifi」の通信制限

「FUJI Wifi」に通信制限はありません。使い放題です。いくら使っても速度制限を課せられることはありません。

まぁこれはライバル企業も同じ。「Mugen Wifi」も同じく使い放題です。

ちなみにですが、WiMAXは通信制限があります。

使い放題プランの通信制限 直近3日間で「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信量合計が10GB以上となった場合、「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信速度を翌日に1Mbpsに制限。
制限時間帯:18時頃から翌日2時頃まで

WiMAXは短期間で使い過ぎると通信制限が課せられます。ここはどのWiMAX業者も同じ。使い放題のプランだと、

・3日間合計で10GBを超えると18時~翌2時まで最大1Mbpsに速度制限される。

となるので、この点はWiMAXのデメリットですよね。

「FUJI Wifi」のメリット

メリットとして以下の5点をあげておきます。

  1. 通信制限なしで使い放題。
  2. トリプルキャリア対応。自動で空いている回線に切り替え。
  3. 面倒な手続き不要で海外利用での利用が可能。さらに激安。
  4. いつ解約しても解約違約金ゼロ円。
  5. コンビニ払いが可能。

しかし、1~3は「FUJI Wifi」独自のメリットではありません。ライバル企業も同じメリットがあります。4が「FUJI Wifi」独自のメリットになります。とはいえ、4は「クラウドWifi」も同じ。そして月額料金が安いのは「クラウドWifi」です。

ただ5は「FUJI Wifi」独自のメリットですね。クレジットカードも銀行口座も持てない人はかなり限られているかと思いますが、支払い方法の選択肢の広さはメリットです。

①通信制限なし。使い放題。

この点は既に書きました。詳細は割愛しますが、自宅と自宅外のネット接続を「FUJI Wifi」に一本化できれば、大幅に通信料金を見直すことも可能です。

LINEモバイル1,690円 + FUJI Wifi3,480円 = 5,170円

ですね。

②トリプルキャリアの回線が利用可能

この点もメリットでしょう。

最も速い回線を自動で選んで接続します。都心で使われている方なら経験ありかと思いますけど、お昼休み中のキャリア回線って遅くなることがありますよね。なぜか自分だけ接続できないで、となりの人はスイスイとネット使ってることってありません?

それは使っているキャリアの違いです。「FUJI Wifi」なら常に最適な回線を自動で選択するので、となりの人に負けるといったことはないです(おそらく)。

それと、通信障害に強いのも大きなメリットでしょう。

ちょっと前にソフトバンクが通信障害起こして大変なことになりましたが、「FUJI Wifi」ならソフトバンクがダメならauかドコモへ自動で切り替え。コンサートのチケットをネットで購入したんだけど、通信障害でネットに接続できず入場できなかった!なんてことはなくなります。

③海外でもちょっと設定を変更するだけで利用可能。

海外旅行や海外出張に行かれる方はメリットになります。

海外に行くときだけWifi契約されている方も多いかと思いますが、「FUJI Wifi」なら面倒な手続き無しで海外でも利用可能になります。

料金は1日980円(500MB/1日)。海外でWifiルーターの電源をONにした日数分だけ請求されます。

しかし、この料金がちょっと高めかなという印象です。例えば、「Mugen Wifi」も海外利用可能なんですけど、料金は以下のとおり。

プラン 料金 通信量
エリア1 1,200円/1日 1GB/1日
エリア2 1,600円/1日 1GB/1日

ざっくり言うと、エリア1はアジア、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、エリア2はアフリカ、中東、中南米です。

この表だけで見ると「FUJI Wifi」も方が安く見えますが、データ量が違うんですよね。「Mugen Wifi」は1GB(500MBの倍)使えてこの料金です。「FUJI Wifi」はその半分の500MBで1日980円。コスト的なメリットは「FUJI Wifi」にはありません。

④いつ解約しても解約違約金ゼロ円!

繰り返しますが、これが最も大きなメリットでしょう。

いざwifiを使ってみて、

「あれ?遅い?使い物ならないじゃん!」

なんてこともたまにあります(お住まいの地域によっては)。

そんなときに契約更新月まで待って解約なんてできないですよね。高い解約違約金を払って解約するケースが多いかと思います。

「FUJI Wifi」ならいつ解約しても解約違約金ゼロ円。万が一、使い物にならなかったとしても、解約返戻金なしで解約可能です。これは安心ですよね。

⑤コンビニ払いが可能

コンビニでも料金支払いが可能です。

クレジットカード・銀行口座のどちらも持てない方(反社会的勢力の方?)にとってはメリットでしょう。

【FUJIWifi】

「FUJI Wifi」のデメリット。契約前の注意点。

契約前の注意点もあります。

とはいえ、気をつけていればそんなに大きなデメリットはありません。

①口座振替で料金支払いができない。

何らかの理由でクレジットカードを持っていない方は、「FUJI Wifi」は選択肢になり得ません。口座振替で料金支払いが可能なWifiを探しましょう。

料金は最安値水準ではないものの、「どんなときもWifi」なら口座振替で料金支払いが可能です。

どんなときもWifi

②端末がレンタル型

まぁ大切に使って最後に返却すれば何の問題もないんですけどね。

Wifiルーターはレンタルなので、盗難・紛失・故障が発生した場合は20,000円弁償代が発生します。これは怖い。

持ち運びが多い方は、安心サポートというオプションに加入しておくことがおすすめです、月額400円で万が一の弁償代はゼロ円です。

「FUJI Wifi」まとめ

繰り返しますが、業界最安値水準とは言えず、「Mugen Wifi」もしくは「クラウドWifi」との比較は必須です。それが全てです。

「FUJI Wifi」を選ぶ理由があれば、それはクレジットカード・銀行口座がなくてもコンビニで料金支払いが可能という点でしょう。

【FUJIWifi】

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