40代独身男性がセミリタイアするのに必要な資産(貯金額)を考える

40代独身男性がセミリタイアにするのに必要な資産(貯金額)はどれくらいなのでしょうか?

これはもう既にいろいろな議論がされてますが、答えは出てないですよね(というか答えなんてない)。

①現在の資産が将来生み出すお金(年間の利率)
②セミリタイア後の収入
③年金額(何歳から年金受給できるのか含む)
④毎年の支出額
⑤何歳まで生き残るのか
⑥インフレ率

ぱっと考えてみて、上記の6点が明確になればある程度見積もれると思ってますが、

明確にはならないが、自分である程度コントロールできる・・・②④
過去のデータから、ある程度前提を置くことができる・・・①③⑤⑥

というかんじでしょうか。何一つ確実なことはないけれど、概算額を見積もることはできそうですね。

そして結論から言うと、僕は40代独身男性がセミリタイアするのに必要な資産は3,000万円だと思っています。

40代独身男性がセミリタイアするのに必要な資産を3,000万円とした理由

とはいったものの、①から⑥は「えいや!」で、勘と度胸と経験で決めるしかないんですけどね。未来を予測するのは不可能であり、どうやっても正確な数字は出せません。まず、あくまでも僕の推測であることをお断りしておきます。

ここからはちょっと長くなるので、4回に分けて僕が「えいや!」で①~⑥を決め、セミリタイアするのに必要な資産を3000万円とした考え方について説明したいと思います。

今回は最も大切な「①現在の資産が生み出すお金(年間の利率)」についてです。

現在の資産は将来的にどれくらいお金を生み出してくれるのだろう(年間の利率)

まず資産運用していることが大前提です。資産を全額銀行の普通預金に預けているのではなく、株やら債券やらに分散投資していること。これが大前提です。

40代独身男性の資産運用

運用といっても投機的なFXとか仮想通貨とかではなく、投資としての運用です。参考になるのは年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)です。

年金積立金管理運用独立行政法人(以下「当法人」という。)は、厚生年金保険法(昭和29年法律第115号)及び国民年金法(昭和34年法律第141号)の規定に基づき厚生労働大臣から寄託された積立金の管理及び運用を行うとともに、その収益を国庫に納付することにより、厚生年金保険事業及び国民年金事業の運営の安定に資することを目的としています。

参照:年金積立金管理運用独立行政法人

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は私たちの年金積立金を管理・運用をしてくれているんですね。きっと頭のよい人たちが私たちの年金を頑張ってふやそうとしてくれているのでしょう。

・長期的な運用においては、短期的な市場の動向により資産構成割合を変更するよりも、基本となる資産構成割合を決めて、これを維持する方が効率的で良い結果をもたらすことが知られています。

・このため、公的年金積立金運用では、各資産の期待収益率やリスクなどを考慮した慎重な検討を行った上で、基本となる資産構成割合(基本ポートフォリオ)を定めています。

参照:年金積立金管理運用独立行政法人

こんな考え方でポートフォリオを運用しているそうです。ちなみにポートフォリオ(資産の配分)はこんなかんじです。

国内債券 国内株式 外国債券 外国株式
35% 25% 15% 25%

そしてこのGPIFさん、市場運用開始が始まった平成13年度から平成29年度第3四半期の収益率は+3.39%(年率)だそうです。僕たちの年金を毎年平均3.39%ふやしてくれているGPIFさんです。

GPIFさんと各個人のポートフォリオには差異がありますし、一概にこの収益率とはなるとは言い切れませんが、ある程度の目安にはなるかと思います。

+3.39%について

最近(2017年末)は仮想通貨が1か月で2倍なったり、数時間で10%上がったりしてますよね。そんな状況を考えれば年間で「+3.39%」は大した数字じゃないと思ってしまいそうですが、「+3.39%」、僕は年間平均でこれだけの利率を上げられれば十分だと思います。

損したときは大きく報道され、儲けたときは小さく報道されるGPIFさんですが、GPIFさんはよくやってますよ、本当に。

資産を大きく減らせないから国内債券をある程度組み込まなければならなかったり、日本の年金だから一定量国内株式を組み込まなければならなかったり、いろんな制約があると思いますが、その中での「+3.39%」です。

じゃあ、この利率を僕たちが超えられないかというとそんなことはありません。GPIFの真似をすれば、少なくとも「+3.39%」に近い利率を僕たちも達成できることになります。

そして年間の利率を決めてみる。

私たちが「+3.39%」の利率を得たとしても、ここから税金(2割)、手数料(インデックスファンドなら年間0.2%くらい?)が引かれます。

また、インフレ率を調整する必要もあるのですが、平成13年度から平成29年度第3四半期の間はほぼデフレです。インフレ率の調整は不要でしょう。

といったことで、

(3.39%-手数料0.20%)に、税金2割もっていかれるので0.8を掛けて、

2.5%

を前提としました。

3000万円の資産なら年間だいたい75万円ふえていくイメージですね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする